10月1日に公表された、日本国内企業の主要M&A・資本業務提携ニュースをまとめました。
この日は、小売・教育・製造領域での連携が中心で、買収よりも「資本提携」や「グループ再編」に関する発表が多い一日となりました。


🛒 マーキュリア系ファンド、デライトHD株をヤオコー新設HDへ譲渡

  • 売手:株式会社マーキュリアインベストメント(東証プライム)
  • 買手:株式会社ヤオコーホールディングス(新設持株会社)
  • 内容:デライトホールディングス株式会社の全株式を譲渡
  • 狙い:食品スーパー事業の地域連携・物流効率化・スケール拡大
  • 背景:小売業界の再編が進む中、地域流通の強化を目的とした戦略的M&A
  • 出典マーキュリアインベストメントIR

📚 EduCare、FCEホールディングスと資本業務提携

  • 当事者:株式会社EduCare(教育DXスタートアップ)/株式会社FCEホールディングス(東証グロース)
  • 内容:J-KISS型新株予約権を用いた出資
  • 金額:4,000万円
  • 狙い:教育現場の業務改善SaaSと人材教育ソリューションの融合
  • 出典FCEホールディングスIRニュース

🧱 リーウェイズ、トグルホールディングスにグループイン

  • 当事者:リーウェイズ株式会社(AI不動産分析)/トグルホールディングス株式会社
  • 内容:第1段階として52.3%の株式取得、将来的に100%子会社化を予定
  • 狙い:不動産DX・AI解析技術のグループ内展開による業務効率化
  • 出典リーウェイズIRニュース

⚙️ ビーロット、横濱聖苑の全株式を譲渡

  • 売手:株式会社ビーロット(東証スタンダード)
  • 買手:非公表(持分法適用会社の異動)
  • 内容:保有子会社の全株式譲渡による再編
  • 狙い:保有資産の入替・資金効率改善
  • 出典ビーロットIRニュース

🗣️ 関根のコメント

この日は「フル買収」よりも資本提携・株式譲渡・グループ再編といった、緩やかな統合フェーズの案件が中心でした。
特に、EduCareとFCEの提携は、教育DX市場で“協業から始まるM&A”の象徴的な動きです。
テック領域では買収よりも「まず共にプロジェクトを走る」スタイルが主流化しており、
今回のような**“関係構築型M&A”**が今後ますます増えていくでしょう。

──協業や業務提携からM&Aに発展させるステップを設計したい方は、ぜひご相談ください。